二通の手紙

「二通の手紙」

就職にしろ、進学にしろ、

やはり自分自身が望まない時期には

迷い苦しむのが常であり、

その場その場の助言で行動していては

いつか

「あの時、あの人のいうことを聞かなければ良かった」

と考えてしまい、

その結果、

人生の選択期・ターニングポイントにおいて

感情を優先させた誤った選択を選ぶ方が多く感じます。

それこそ、何十年も経ってから

母が、「あの学校はやめておきなさい。」

父が、「こちらの会社にしておきなさい。」

などと言われたことを恨み、

自分自身が選択したにも関わらず

後悔の念を抱き続ける大人も多いです。

そんな時、行動すること・ポジティブシンキングなど

色んな「積極的行動の奨め」がありますが

やはり、何か、心であったり、精神的であったり

肉体的であったり、ヘトヘトで動けない時がある。

それなのに、後押しされても実際には負担にしか

ならないことも多いですね。

その場では、「はい。」と言いながら

あとでまた、「あの時、休ませてくれなかったら。」

となるとも言えます。

では、どうしたら良いのか。

そんな時は、自分自身を観察してみる時期なのだ

割り切ってしまおう。

今日は、

例として「二通の手紙」を書くことを

提案します。

(用意する物は、えんぴつと、便箋だけです)

■一通目

☆どんな時に、自分がつらくなるのか

☆だれと話しているときに楽しくなるのか

☆上司に求めている理想像

☆部下にもとめている欲求

☆親にもとめている助言

すべて「相手の名前+内容」で書き出してください。

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○○さんへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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この段階で答えは考えないで。

あなたの欲求に素直に。

だれに見せる訳でもありませんからね(^-^)/

■2通目

その相手になったつもりで

返答を書く。

★どうして、その助言をするのか。

★助言をすることによってどんな利益があるのか

★部下からみた自分が、だれか似ていないか

★親が求める理想像が
 
 親がなりたかった理想になっていないか

など、気軽に書く。

深く考えない。

相手のことは深く考えてもそれが正しいとは

限らないのだから。

ただ、この二通の手紙を書くことで

「自分らしさ」ってなんだろうと

感じてもらえれば嬉しいですね。

求められる自分と、実際の自分自身。

だれかを演じようとしていないか。

誰かの期待に答えなくてはいけないのではと、

自分の欲求に嘘をついていないか。

無理に会社も辞める必要も無い。

起業することが偉いわけでもありません。

自分の力量にあった、今の最善。

それを繰り返すなかで、見えてくる次の段階。

あせらないで。

あせらさないで。

ゆっくり。

ただ、着実に。

「私が私らしく生きていることが進歩なんだ」

と、胸をはって言えるように

生きてほしい。

私も生きたい、と感じています。


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